
お寿司屋さんなどで見かける、プチプチとした食感が楽しい「とびこ」。この鮮やかなオレンジ色の粒々が、一体なんの魚の卵なのか、疑問に思ったことはありませんか?この記事では、とびこの正体である魚のことから、よく似たししゃもっこや数の子が何の卵なのかという違いまで、詳しく解説します。さらに、「とびっこ」と「とびこ」の呼称の違い、体に悪いという噂の真相、業務スーパーで手に入るのか、気になる値段、そしてトビウオの卵の美味しさを活かす簡単レシピまで、あなたの疑問をすべて解決します。
記事のポイント
- とびこが何の魚の卵なのかが分かる
- とびっこととびこの違いや類似品について理解できる
- とびこの値段や購入できる場所が分かる
- とびこを使った美味しいレシピが分かる
とびこは何の卵?その正体と基本知識

- とびこはなんの魚の卵?正体はトビウオ
- 商標登録?とびっこととびこの違い
- 似ているししゃもっこは何の卵?
- では数の子は何の卵なの?
- とびこは体に悪いという噂は本当?
とびこはなんの魚の卵?正体はトビウオ
結論から言うと、とびこは「トビウオ」の卵です。トビウオは、その名の通り胸びれを使って海面を滑空するように飛ぶ、特徴的な魚として知られています。
私たちが普段目にするオレンジ色や黄色に輝くとびこは、実は着色されたものです。加工前の卵は薄い黄色のような色をしています。とびこの最大の魅力は、なんといっても噛むたびにプチプチと弾ける独特の食感にあります。これは、他の魚卵に比べて卵の皮が比較的硬いことに由来します。直径1mm〜2mm程度の小さな粒が、料理に華やかな彩りと楽しい食感を加えてくれます。
軍艦巻きやちらし寿司のネタとしておなじみですが、その汎用性は高く、様々な料理で活躍する食材です。
商標登録?とびっこととびこの違い

「とびこ」と「とびっこ」、どちらの呼び方も聞いたことがあるかもしれません。この二つの言葉に違いはあるのでしょうか。
実は、「とびっこ」は、兵庫県に本社を置く水産加工会社「かね徳」の登録商標です。一方、「とびこ」はトビウオの卵そのものを指す一般名称として使われています。かね徳が「とびっこ」というキャッチーな商品名で全国に流通させたことから、その名前が広く浸透し、多くの人に親しまれるようになりました。
豆知識:他の呼び方
かね徳の商標に配慮して、他のメーカーでは「とびのこ」や、単に「とびうお卵」といった名称で販売されていることもあります。スーパーなどで見かけた際は、商品名や原材料表示を確認してみると面白いでしょう。
言ってしまえば、呼び方の違いは主に商標に由来するものであり、どちらも指しているものはトビウオの卵です。ただ、現在では一般的にトビウオの卵を指す場合は「とびこ」と表記されることが多くなっています。
似ているししゃもっこは何の卵?

とびこと同じように、プチプチとした食感で軍艦巻きなどに使われる「ししゃもっこ」。これも何の卵か気になりますよね。
ししゃもっこは、「カラフトシシャモ」の卵です。カラフトシシャモは、英語名で「カペリン(Capelin)」とも呼ばれ、高級魚である本来の「シシャモ」とは別の種類の魚になります。スーパーなどで「子持ちししゃも」として安価で売られているものの多くは、このカラフトシシャモです。
とびこと比較すると、ししゃもっこの方が粒がさらに小さく、よりサラサラとした食感が特徴です。とびこの代用品として使われることもありますが、それぞれに異なる魅力があります。
| 項目 | とびこ | ししゃもっこ |
|---|---|---|
| 親の魚 | トビウオ | カラフトシシャモ(カペリン) |
| 粒の大きさ | 約1mm~2mm | とびこより小さい |
| 食感 | プチプチと弾ける歯ごたえ | サラサラ、プチプチ |
| 主な用途 | 寿司、ちらし寿司、和え物など | 寿司、おにぎりの具など |
では数の子は何の卵なの?
お正月のおせち料理に欠かせない「数の子」も、魚卵の代表格です。それでは、数の子はなんの魚の卵なのでしょうか。
数の子の正体は、「ニシン」の卵です。塩漬けにされた卵巣を水で塩抜きし、だし醤油などで味付けして食べられます。たくさんの卵が一塊になっている見た目から、「子孫繁栄」を願う縁起物として、古くから親しまれてきました。
とびこが粒の一つ一つを楽しむ食材であるのに対し、数の子は塊ならではのポリポリとした独特の歯ごたえが最大の魅力です。食感も見た目も、とびことは全く異なる特徴を持っています。
| 項目 | とびこ | 数の子 |
|---|---|---|
| 親の魚 | トビウオ | ニシン |
| 状態 | バラバラの粒状 | 卵巣の塊 |
| 食感 | プチプチ | ポリポリ、ボリボリ |
| 主な用途 | 寿司、ちらし寿司、トッピング | おせち料理、酒の肴 |
とびこは体に悪いという噂は本当?
「魚卵はコレステロールが多い」「着色料が気になる」といった理由から、とびこは体に悪いというイメージを持つ方もいるかもしれません。実際はどうなのでしょうか。
もちろん、どんな食品も食べ過ぎは良くありませんが、適量を楽しむ分には、とびこが特別に体に悪いということはありません。ただし、いくつか知っておきたい注意点があります。
とびこを食べる際の注意点
- 塩分:とびこは塩漬けや醤油などで味付けされているため、塩分が含まれています。高血圧の方や塩分を控えている方は、食べる量に注意が必要です。
- 着色料:市販されている多くのとびこには、食品衛生法で認可された着色料が使われています。もし添加物が気になる場合は、無着色のとびこを選ぶと良いでしょう。
- プリン体:他の魚卵と同様に、とびこにもプリン体が含まれているという情報があります。痛風の既往がある方や尿酸値が気になる方は、摂取量に配慮することをおすすめします。
これらの理由から、健康状態に合わせて量を調整することが大切です。カロリーについては、いくらが100gあたり約252kcalとされるのに対し、とびこは約70~90kcal程度という情報があり、魚卵の中では比較的ヘルシーな部類に入ると言えるでしょう。(参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」)
とびこが何の卵か知った後の活用アイデア

- とびこの値段はいくらくらい?
- 業務スーパーでとびこは買える?
- プチプチ食感を活かす人気レシピ
- 簡単なトビウオの卵レシピを紹介
とびこの値段はいくらくらい?
とびこを購入してみたいと思ったとき、気になるのがその値段です。とびこの価格は、量や産地、品質によって幅があります。
一般的に、スーパーマーケットなどで販売されている小分けパック(50g程度)であれば、300円から600円程度が相場です。少量から気軽に試せるのが嬉しいポイントです。一方で、寿司店などで使われる業務用の大容量パック(500gなど)になると、2,000円から4,000円程度で販売されていることがあります。
価格の目安
- 小分けパック(50g前後): 300円 ~ 600円
- 業務用パック(500g): 2,000円 ~ 4,000円
※価格は店舗や時期によって変動します。
産地によっても価格は異なり、インドネシア産は小粒で比較的安価、ペルー産は大粒で歯ごたえが良く、少し高価になる傾向があります。用途や予算に合わせて選ぶと良いでしょう。
業務スーパーでとびこは買える?
大容量でコスパの良い商品が揃う「業務スーパー」で、とびこが手に入るのかは気になるところです。結論として、業務スーパーでもとびこ(または「とびうお卵」という名称)を購入できる場合があります。
多くは冷凍コーナーで販売されており、500gなどの大容量パックが主流です。冷凍品のため長期保存が可能で、使いたい分だけ解凍して使えるので非常に便利です。ただし、店舗によって取り扱いの有無や在庫状況が異なるため、確実に入手したい場合は事前に最寄りの店舗に問い合わせることをお勧めします。
冷凍とびこの上手な解凍方法
冷凍とびこを美味しく食べるコツは、ゆっくり解凍することです。使用する分だけ別の容器に移し、冷蔵庫で6時間ほどかけて自然解凍するのが理想的です。電子レンジでの解凍は、熱が均一に入らず風味が落ちる原因になるため避けましょう。常温での放置も品質劣化の恐れがあるためNGです。
プチプチ食感を活かす人気レシピ
とびこの魅力であるプチプチ食感と彩りは、様々な料理をワンランクアップさせてくれます。ここでは、とびこを使った人気のレシピジャンルをいくつか紹介します。
寿司・丼もの
やはり王道は、軍艦巻きや手巻き寿司、ちらし寿司です。酢飯との相性は抜群で、見た目も一気に華やかになります。海鮮丼やアボカド丼の上に散らすだけでも、食感の良いアクセントが加わります。
パスタ
クリームパスタや和風パスタの仕上げにとびこをトッピングするのも人気です。濃厚なソースにプチプチとした食感が加わり、最後まで飽きずに楽しめます。特に、たらこや明太子の代わりに使った和風パスタは、手軽に作れておすすめです。
サラダ・和え物
大根サラダやポテトサラダに混ぜ込むと、食感が楽しくなり、彩りも豊かになります。マヨネーズとの相性も良く、きゅうりやアボカドと和えるだけでも、簡単で美味しい一品が完成します。
いつもの料理に少し加えるだけで、見た目も食感も大きく変わるのがとびこのすごいところです。ぜひ色々な料理に試してみてくださいね。
簡単なトビウオの卵レシピを紹介

ここでは、火を使わずに混ぜるだけで完成する、簡単なトビウオの卵(とびこ)のレシピをご紹介します。
とびことアボカドのわさび醤油和え
クリーミーなアボカドととびこのプチプチ食感が絶妙にマッチする、おつまみにも最適な一品です。
材料(2人分)
- とびこ:大さじ2
- アボカド:1個
- 醤油:小さじ2
- わさび:少々
- 刻みのり:適量
作り方
- アボカドは種と皮を取り除き、1.5cm角に切ります。
- ボウルに醤油とわさびを入れてよく溶かし、そこへアボカドととびこを加えて優しく和えます。
- 器に盛り付け、刻みのりを散らしたら完成です。
このように、とびこは調理が非常に簡単な食材です。ご飯に乗せたり、冷奴のトッピングにしたりと、アイデア次第で活用法は無限に広がります。
「友達に『センスいいね!』って褒められたい!」
「せっかくのパーティーだから、絶対に失敗したくない!」
そんな特別な日に間違いないのが、『かにまみれ』の豪華なカニです。
私も友達との宅飲みで利用したんですが、箱を開けた瞬間に「すごーい!」って歓声が上がって…(笑) 味も本当に濃厚で、準備は楽なのにすごく豪華なパーティーになって大成功でした!
- ✅ 見た目が綺麗!「訳なし」品質でインスタ映えも完璧
- ✅ 面倒な殻むき不要!届いてすぐ食べられる手軽さ
- ✅ ギフトにも◎ センスのいい贈り物で喜ばれる
- ✅ 濃厚な旨味!専門店ならではの”本物”の味
まとめ:とびこが何の卵か完全解決!
この記事では、とびこが何の卵なのかという疑問を中心に、様々な情報をお届けしました。最後に、記事の要点をリストで振り返ります。
- とびこの正体はトビウオの卵
- プチプチとした独特の食感が最大の特徴
- 一般的に見られるオレンジ色は着色によるもの
- 「とびっこ」は水産加工会社かね徳の登録商標
- 「とびこ」はトビウオの卵を指す一般名称
- 似ている「ししゃもっこ」はカラフトシシャモの卵
- 「数の子」はニシンの卵で食感が全く異なる
- とびこは適量であれば体に悪い食品ではない
- 塩分やプリン体を含むため食べ過ぎには注意が必要
- 値段は小パックで300円程度から購入可能
- 業務スーパーでは冷凍の大容量パックが手に入ることがある
- 解凍は冷蔵庫での自然解凍がおすすめ
- 寿司やパスタ、サラダなど幅広いレシピで活躍する
- アボカドなどと和えるだけで簡単な一品が作れる
- 料理に彩りと楽しい食感をプラスできる万能食材
