タラバガニの「ふんどし」という部位をご存知ですか?この記事では、通が好む希少部位であるタラバガニのふんどしについて、一体どこの部位なのか、そしてその名前の起源を詳しく解説します。気になるのはどんな味なのか、おすすめの食べ方、さらにはタラバガニの他に食べてはいけない部位についても触れ、あなたの知らないカニの魅力に迫ります。
記事のポイント
- 「ふんどし」と呼ばれる部位の正確な場所
- ふんどしの味や食感、おすすめの食べ方
- タラバガニがカニではなくヤドカリの仲間である理由
- ふんどし以外の食べてはいけない部位
タラバガニのふんどし部位とは?その正体を解説
- ふんどしはどこの部位のこと?
- なぜ「ふんどし」と呼ばれる?その起源
- カニではなくヤドカリの仲間?
- ふんどしはどんな味?食感を解説
- 他に食べてはいけない部位はある?
ふんどしはどこの部位のこと?
タラバガニの「ふんどし」とは、甲羅の内側にあるお腹の部分(腹節)を指します。 一般的には「前掛け」や「はかま」とも呼ばれる、三角形の形状をした部位です。
この部分はカニ1尾から一つしか取れないため、非常に希少価値が高いとされています。脚の身とは異なり、市場にまとまって出回ることは少なく、特に北海道の寿司屋や豊洲市場などで珍味として扱われることが多いです。多くの人が脚肉やカニミソに注目しがちですが、この「ふんどし」こそ、カニを知り尽くした通が好む隠れた逸品なのです。
なぜ「ふんどし」と呼ばれる?その起源
この部位が「ふんどし」と呼ばれる明確な起源は定かではありませんが、その形状から名付けられたというのが最も有力な説です。
カニのお腹の部分を裏返して見ると、三角形のパーツが腹部に覆いかぶさるように付いています。この見た目が、日本の伝統的な下着である「褌(ふんどし)」を締めている姿に似ていることから、漁師や市場関係者の間で自然とその呼び名が定着したと考えられます。地域によっては「前掛け」や「はかま」とも呼ばれるように、いずれも身に着けるものになぞらえた愛称で親しまれています。
カニではなくヤドカリの仲間?
実は、「ふんどし」が美味しく食べられるのには、タラバガニの生物学的な特徴が大きく関係しています。タラバガニは名前に「カニ」と付いていますが、分類学上はズワイガニなどのカニ類(短尾下目)ではなく、ヤドカリ(異尾下目)の仲間に属します。
一般的なカニのふんどし(腹節)にはほとんど身が詰まっていませんが、ヤドカリの仲間であるタラバガニのふんどしには、ヤドカリの腹部にあたる筋肉がしっかりと詰まっています。このため、食べ応えのある部位として成立するのです。
また、タラバガニの内子(卵巣)や外子(成熟卵)が生で食べられることがあるのも、ヤドカリの仲間に近い食文化の名残と言われています。この生物学的な違いが、タラバガニ独自の食の魅力を生み出しているのです。
ふんどしはどんな味?食感を解説
では、タラバガニのふんどしは一体どんな味がするのでしょうか。実際に食べた人の感想をまとめると、以下のような特徴が挙げられます。
- 食感: 脚の身のようなしっかりとした繊維質ではなく、ふんわり、あるいはプリッとした独特の弾力があります。
- 味: カニの風味は感じられますが、脚肉ほど濃厚ではありません。むしろ、上品で淡白な味わいが特徴で、噛むほどに優しい旨みが広がります。
非常に食べやすく、日本酒や白ワインとの相性も抜群です。脚肉の力強い味わいとは対照的な、繊細な美味しさが「ふんどし」の最大の魅力と言えるでしょう。
他に食べてはいけない部位はある?
タラバガニを丸ごと調理する際には、「ふんどし」以外にも食べてはいけない部位が存在します。安全に美味しくいただくために、以下の部位は必ず取り除くようにしましょう。
食べてはいけない部位 | 通称 | 特徴 |
---|---|---|
エラ | ガニ | 甲羅を外した胴体の両側にある、灰色のヒダ状の器官。フィルターの役割を果たしており、砂や汚れを含んでいるため食用には適しません。 |
カニミソ(内臓) | – | タラバガニのカニミソ(中腸腺)は、茹でても固まらず、食中毒の原因となる成分を含むことがあるため、一般的に食用とされません。ボイル済みの商品では、加工段階で既に取り除かれています。 |
これらの部位は、万が一食してしまっても毒ではありませんが、食感や風味が悪いため、調理の際にはしっかりと下処理をすることが重要です。
タラバガニのふんどし部位の美味しい食べ方
- おすすめの食べ方を紹介
- 北海道の寿司屋で食べる珍味
- 自宅での簡単なさばき方
- 内子や外子も食べられる?
- タラバガニのふんどし部位総まとめ
おすすめの食べ方を紹介
タラバガニのふんどしは、そのままでも美味しいですが、少し工夫するだけでさらに魅力が引き立ちます。いくつかおすすめの食べ方を紹介します。
シンプルに味わう
- 七味マヨネーズ: 淡白な味わいのふんどしに、ピリッとした七味とマヨネーズのコクが絶妙にマッチします。お酒の肴に最適です。
- おひたし: さっと茹でて、ポン酢や醤油で和えるだけ。シャキシャキとした食感が楽しめ、素材本来の味を堪能できます。
料理に活用する
- 炒飯やパスタ: 細かく刻んで具材として使えば、料理にカニの風味と独特の食感を加えることができます。
- クリームコロッケ: 脚肉のフレークと一緒に混ぜ込むことで、より深みのある味わいのカニクリームコロッケが作れます。
加熱済みの加工品であれば、解凍してすぐに使える手軽さも魅力の一つです。
北海道の寿司屋で食べる珍味
タラバガニのふんどしは、その希少性から本州のスーパーマーケットなどで見かけることはほとんどありません。この珍味を味わうなら、やはり本場・北海道の寿司屋や海鮮居酒屋に足を運ぶのが一番です。
現地では、軍艦巻きのネタとして提供されることが多く、脚肉のにぎりとは全く異なる食感と風味で人気を博しています。比較的安価に楽しめることが多いのも、現地ならではの魅力です。北海道を訪れた際には、メニューに「タラバガニのふんどし」や「前掛け」の文字を見つけたら、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
自宅での簡単なさばき方
タラバガニを丸ごと一杯購入した場合、自宅でふんどしをさばくことも可能です。キッチンバサミがあれば、意外と簡単に行えます。
- カニを裏返し、三角形のふんどし部分に親指を引っ掛けます。
- 腹の付け根から剥がすように、ゆっくりと力を入れて取り外します。
- ふんどしが外れたら、甲羅を剥がすための取っ掛かりができます。
注意: 冷凍のカニを扱う際は、完全に解凍してから作業を行ってください。凍ったままだと、殻が硬く、ケガをする危険性があります。
取り外したふんどしは、さっと塩茹でにしてから調理に使いましょう。
内子や外子も食べられる?
前述の通り、タラバガニはヤドカリの仲間に近いため、ズワイガニなどと同様に内子(うちこ)や外子(そとこ)も美味しく食べることができます。
- 内子: 甲羅の中にある未成熟の卵巣。鮮やかなオレンジ色で、ねっとりとした濃厚な味わいが特徴です。塩漬けや醤油漬けにして珍味として楽しまれます。
- 外子: ふんどしの外側に抱えている成熟した卵。プチプチとした食感が魅力で、軍艦巻きなどで提供されます。
これらの卵も、ふんどしと同様に非常に希少な部位です。もし市場や専門店で見かける機会があれば、ぜひ試してみてください。
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タラバガニのふんどし部位総まとめ
この記事では、タラバガニの希少部位である「ふんどし」について、その正体から美味しい食べ方までを詳しく解説しました。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。
- ふんどしとはタラバガニのお腹の部分(腹節)のこと
- 前掛けやはかまとも呼ばれる希少部位
- 名前の起源はその形状がふんどしに似ているため
- タラバガニはカニではなくヤドカリの仲間
- ヤドカリに近いからこそ、ふんどしに身が詰まっている
- 味は淡白で上品、食感はふんわりプリプリしている
- おすすめの食べ方は七味マヨネーズやおひたし
- 炒飯やクリームコロッケの具材にも使える
- 食べてはいけない部位はエラ(ガニ)とカニミソ
- 北海道の寿司屋などでは珍味として提供される
- 自宅でさばく際はキッチンバサミで簡単に外せる
- 内子や外子といった卵も美味しく食べられる
- 脚肉とは違う、通好みの魅力を持った部位